はじめに
韓国語を勉強していると、「理由」を表す文法はいくつも出てきます。
その中でも私が印象に残っているのが、「–아/어서 그런지 」という表現でした。
最初に見たときは、「–아/어서」と「–아/어서 그런지」は何が違うのだろうと思いました。どちらも「~だから」と理由を表しているように見えたからです。
しかし実際には、「–아/어서 그런지」 は「~だからかもしれない」「たぶんそうだからだろう」というように、理由を断定せず、自分の感じたことや印象をやわらかく伝える表現でした。
私がこの表現に出会ったのは、エイプリルフールについて韓国語で調べていたときです。
「만우절이라서 그런지 다들 웃으면서 이야기했다.(エイプリルフールだからか、みんな笑いながら話していた)」という例文を見て、「どうして 그런지 が付くのだろう?」と不思議に思いました。
その後、この表現について教えていただき、実際に日記でも使ってみると、今まで表現できなかった「なんとなくそう感じた」という気持ちを自然に書けることに気付きました。
この記事では、–아/어서 그런지 を知ったことで、「理由を言い切らない韓国語」の面白さに気付いた経験をお話ししたいと思います。
エイプリルフールから「–아/어서 그런지」を知った
ある日、エイプリルフールについて韓国語で調べていて、「エイプリルフール」は 만우절 と言うことを知りました。
私は、「どうして 만우절 という名前なのだろう」と気になり、その意味を教えていただきました。
さらに、「日記で使える例文もありますよ」と紹介していただいた中に、こんな文章がありました。
만우절이라서 그런지 다들 웃으면서 이야기했다.
(エイプリルフールだからか、みんな笑いながら話していた。)
この例文では、「만우절」は名詞なので、「–(이)라서 그런지」という形になっていました。動詞や形容詞だけではなく、名詞にも同じ考え方で使えることを知り、「なるほど」と思いました。
この文を見たとき、私は「그런지」という言葉がとても気になりました。
「~だから」と言いたいだけなら、–아/어서だけでもよいのではないかと思ったからです。
それなのに、どうして 그런지 が続いているのだろう。
最初は、「理由を表す表現なのに、何か特別な意味があるのかな」と不思議に感じました。
それまでの私は、「理由」ははっきり伝えるものだと思っていました。そのため、「~だからか」という少し曖昧な表現があること自体、とても新鮮だったのです。
私は、「–아/어서 그런지 は、どんなときに使うのだろう」と思い、もう少し詳しく教えていただくことにしました。
「–아/어서」と何が違うの?と思った
教えていただいた説明では、–아/어서 그런지 は「~だからか」「たぶん~だからだろう」という、理由をやわらかく表す表現だと知りました。
最初の私は、「理由なら、はっきり言えばいいのでは?」と思いました。
たとえば、
비가 와서 집에 있었다.
(雨が降ったので家にいた。)
これは、「雨が降った」という理由がはっきりしているので、とても分かりやすい文です。
しかし、
비가 와서 그런지 길이 한산했다.
(雨が降ったからか、道が空いていた。)
になると、少し意味が変わります。
「雨が降ったから道が空いていた」と断定しているのではなく、「たぶん雨の影響だと思う」という話し方になるのです。
私は、この違いがとても新鮮でした。
日本語でも、「~だから」「~だからかな」「~のせいか」と、少しずつニュアンスが違います。
韓国語の –아/어서 그런지 も、「理由を言い切る」のではなく、「そう感じた」「たぶんそうだと思う」という気持ちを自然に表す表現だったのです。
それまでの私は、「理由ははっきり伝えるもの」というイメージを持っていました。しかし、この表現を知ったことで、韓国語には断定しないことで伝わる自然さもあるのだと気付きました。
「たぶんそうかも」を自然に伝えられる表現だった
調べてみると、–아/어서 그런지 は「理由」を説明するための表現ではなく、「たぶんそれが理由だと思う」という、自分の感じたことや印象をやわらかく伝える表現だと分かりました。
それまでは、「~だから」と言いたいときは、–아/어서 を使えば十分だと思っていました。しかし、–아/어서 그런지 は「はっきりした理由」ではなく、「そう感じた理由」を表すところが大きな違いだったのです。
たとえば、
날씨가 좋아서 기분이 좋았다.
(天気が良かったので気分が良かった。)
は、「天気が良かったこと」が理由だとはっきり言っています。
一方で、
날씨가 좋아서 그런지 기분이 좋았다.
(天気が良かったからか、気分が良かった。)
になると、「きっと天気が良かったからだろう」という、自分の感じたことをやさしく表現しています。
この違いが分かったとき、私は「だから 그런지 が付くのか」と納得しました。
韓国語を勉強していると、「正しい文法」を覚えることに意識が向きがちです。しかし、今回の –아/어서 그런지 は、「どんな気持ちで話しているのか」まで表現できる文法なのだと感じました。
理由を言い切るのではなく、「たぶんそうなんだろうな」と少し余白を残して伝える表現があることを知り、韓国語の面白さを改めて感じた出来事でした。
実際の日記で使ってみると自然に気持ちを書けた
–아/어서 그런지 を知ったあと、私は「いつか日記で使ってみたい」と思うようになりました。
ちょうどその頃、久しぶりに友達と会う予定がありました。
내일은 친구를 만나는데 오랜만에 만나서 그런지 이야기가 끊이지 않을 것 같다.
(明日は友達に会うんだけど、久しぶりだからか、話が尽きなさそうだ。)
会う前の日、「きっと話が尽きないだろう」と思い、このような表現を教えていただきました。
「久しぶりだから話が尽きない」と言い切るのではなく、「きっとそうなるだろう」という気持ちが自然に表現されていて、とても印象に残りました。
そして翌日、実際に友達と会って昼食を食べ、生け花展にも出かけました。
その日の終わりに日記を書こうと思ったとき、自然に思い浮かんだのが、
친구와 점심을 먹고 꽃전에 다녀왔다. 오랜만이라서 그런지 기분이 좋았다.
(友達と昼食を食べて花展に行ってきた。久しぶりだからか、気分が良かった。)
という一文でした。
以前の私なら、「久しぶりだったので気分が良かった」と、理由をはっきり言い切る文章を書いていたと思います。
でも、この日は「たぶん久しぶりだったからかな」という、自分が感じた気持ちを自然に韓国語で書くことができました。
そのとき初めて、–아/어서 그런지 は文法を一つ覚えたというだけではなく、自分の気持ちをより自然に表現できる文法なのだと実感しました。
まとめ
私は最初、–아/어서 그런지 を見たとき、「理由を表すなら –아/어서だけでいいのでは?」と思っていました。
しかし実際には、–아/어서 그런지 は「たぶんそうだからだろう」「なんとなくそう感じた」という、自分の印象や気持ちをやわらかく伝える表現だと知りました。
今回も、日記を書きながら韓国語を勉強していたからこそ、この表現に出会うことができました。
もし例文を読むだけだったら、「便利な文法なんだな」で終わっていたかもしれません。しかし、自分の日記で実際に使ってみたことで、「理由を言い切らない」という韓国語らしい表現の自然さを実感することができました。
韓国語を勉強していると、「正しく伝える」だけではなく、「どんな気持ちで伝えるか」まで表現できる文法がたくさんあります。
–아/어서 그런지 も、その一つでした。
これからも日記を書きながら、「こういう言い方もできるんだ」と思える表現に一つずつ出会い、自分の気持ちを少しずつ自然な韓国語で表現できるようになっていきたいと思います。

