はじめに
韓国語で日記を書いていると、日本語では同じような意味に思える単語でも、使い方が違うことに気づくことがあります。
ある日、午前中に胃が痛くて、やる気が出なかったことを韓国語の日記に書きました。
오전에 위가 아파서 의욕이 나지 않았다.
(午前中、胃が痛くてやる気が出なかった)
私は「胃が痛い」と書きたかったので、韓国語で「胃」を意味する 위 を使いました。
その後、日記の添削を通じて 속 という単語も体調を表すときに使われることを知りました。
そこで気になったのが、속も日本語の「胃」という意味なのか、それとも「おなか」という意味なのかということです。
調べてみると、위は体の器官としての「胃」を指しますが、속は「内側」「中」という意味を持ち、胃やおなかの不快感を表す表現にも使われます。
さらに、韓国語には「おなか」を意味する 배 という単語もあります。
日本語では「胃が痛い」「おなかが痛い」と言い分けますが、韓国語ではどのように使い分けるのでしょうか。
今回は、日記の添削をきっかけに気になった 위・속・배の意味と使い方の違いを整理してみたいと思います。
위の意味と使い方
위 は、韓国語で体の器官としての「胃」を意味する名詞です。
食べ物を消化する働きを持つ胃そのものを指す言葉で、日本語の「胃」とほぼ同じ意味で使われます。
日記で使った위가 아프다 は、「胃が痛い」という意味です。
위 が「胃」、아프다 が「痛い」という意味なので、胃の痛みを表したいときに使えます。
ほかにも、위を使った表現には次のようなものがあります。
위가 약해요.
(胃が弱いです)
위에 좋은 음식이에요.
(胃によい食べ物です)
위에 부담이 돼요.
(胃に負担がかかります)
これらの例文では、いずれも胃という器官について説明しています。
また、위 には「上」という意味もあります。
例えば、책상 위 は「机の上」という意味です。
同じ위でも、文章の中でどのように使われているかによって意味が異なります。
今回の日記では、위가 아프다 という形で使っているため、「上」ではなく「胃」を表しています。
このように、위は胃という器官を具体的に指したいときに使う単語です。
속の意味と使い方
속 は、韓国語で「中」「内側」を意味する名詞です。
위が体の器官としての「胃」を指すのに対し、속は物の内側や、人の体の内部などを幅広く表します。
例えば、次のような文章です。
가방 속에 지갑이 있어요.
(かばんの中に財布があります)
상자 속에 뭐가 있어요?
(箱の中に何がありますか)
このように、속は物の中を表すときにも使われます。
体調を表すときの속
속は、胃やおなかの調子を表す表現にもよく登場します。
속이 안 좋아요.
(胃の調子が悪いです・気分が悪いです)
속이 쓰려요.
(胃がひりひりします・胃が焼けるように痛みます)
속이 메스꺼워요.
(吐き気がします)
これらの表現では、속を日本語で「胃」や「おなか」と訳すことがあります。
ただし、속そのものが胃という器官だけを意味しているわけではありません。
例えば、속이 안 좋다 は、胃の不快感だけでなく、吐き気がするような気分の悪さを表す場合にも使われます。
そのため、日本語に訳すときは、前後の文章や体調の様子によって自然な表現を選ぶ必要があります。
気持ちを表すときにも使う
속は、体の内側だけでなく、人の心の内側を表す場合にも使われます。
속상해요.
(つらいです・悔しいです)
속마음을 말했어요.
(本心を話しました)
속상하다は、思いどおりにならず心が傷ついたり、悔しく感じたりするときに使う形容詞です。
また、속마음は「本心」「心の内」という意味を持つ名詞です。
このように、속は物の中、体の内部、心の内側まで、幅広い意味で使われる単語です。
私が最初に気になった「속は胃なのか、おなかなのか」という疑問も、基本の「内側」という意味を知ると、少し整理しやすくなりました。
위・속・배はどう違う?
韓国語の위・속・배は、どれも日本語で「胃」や「おなか」に関係する言葉として登場します。
しかし、三つの単語が指すものや、よく使われる表現には違いがあります。
위가 아프다と속이 안 좋다の違い
まず、次の二つの文章を比べてみます。
위가 아파요.
(胃が痛いです)
속이 안 좋아요.
(胃の調子が悪いです・気分が悪いです)
위가 아프다は、胃という器官の痛みを表す言い方です。
一方、속이 안 좋다は、胃やおなかの内部に不快感があるときや、吐き気がするような気分の悪さを表すときにも使われます。
つまり、위가 아프다は「胃が痛い」という具体的な痛み、속이 안 좋다は「胃の調子が悪い」という幅広い不調を表す場合に使えるのです。
ただし、実際の会話では、胃の痛みがあるときにも속を使った表現が使われることがあります。二つを完全に区別できるわけではありません。
배가 아프다はどんなときに使う?
배 は、韓国語で「おなか」を意味する名詞です。
배가 아파요.
(おなかが痛いです)
배가 고파요.
(おなかがすいています)
배は、おなかという体の部分を指す言葉で、腹痛や空腹を表すときによく使われます。
日本語でも「胃が痛い」と「おなかが痛い」を使い分けるように、韓国語でも胃そのものを指したいのか、おなかの痛みを広く表したいのかによって言い方が変わります。
ただし、日常会話では胃のあたりが痛いときにも 배가 아프다 と表現することがあります。
そのため、「胃が痛いなら必ず위、おなかが痛いなら必ず배」と決めつける必要はありません。
三つの単語を整理すると
- 위:胃という器官を指す
- 속:内側を意味し、胃やおなかの不快感、心の内側などにも使う
- 배:おなかを指し、腹痛や空腹などを表す
韓国語の日記で使ってみたい表現
今回覚えた위・속・배を使って、日記に書けそうな表現をいくつか考えてみました。
胃の調子が悪かった
아침부터 속이 안 좋았다.
(朝から胃の調子が悪かった)
속이 안 좋다 は、胃やおなかの調子が悪いときや、気分が悪いときに使える表現です。
ここでは、過去形の 안 좋았다 を使って、朝から調子が悪かったことを表しています。
実際の日記で使った 위가 아프다(胃が痛い)という表現とは異なり、痛みの有無をはっきり示さず、不快感を幅広く伝えることができます。
胃が楽になった
약을 먹고 속이 편해졌다.
(薬を飲んで胃が楽になった)
편해지다 は、「楽になる」という意味です。
편하다(楽だ)に、状態の変化を表す –아/어지다 が付いた形です。
この文章では、薬を飲んだ後に、胃の調子がよくなったことを伝えています。
また、약을 먹다 は、直訳すると「薬を食べる」ですが、日本語では「薬を飲む」と訳します。
韓国語と日本語で使う動詞が異なる点も、覚えておきたいところです。
おなかが痛くて何も食べられなかった
배가 아파서 아무것도 먹지 못했다.
(おなかが痛くて何も食べられなかった)
배가 아프다 は、「おなかが痛い」という意味です。
아파서 は、아프다に理由を表す –아/어서 が付いた形で、「痛くて」という意味になります。
また、아무것도 は「何も」、–지 못하다 は「~できない」という意味です。
そのため、아무것도 먹지 못했다 で「何も食べられなかった」と表せます。
このように、위・속・배を使い分けることで、胃の痛みだけでなく、体調の変化や、その日の行動への影響なども日記に書けるようになります。
日記の添削で気づいたこと
今回、위と속の違いを調べてみて、日本語では同じ「胃」という言葉を使っていても、韓国語では表現の仕方が異なることに気づきました。
例えば、「胃が痛い」と「胃の調子が悪い」では、伝えたい体の状態も少し違います。
また、배という単語も含めて整理してみると、日本語の訳だけで単語を覚えるのではなく、どのような場面で使われるのかを知ることが大切だと感じました。
韓国語の日記を書いていると、知っている単語だけで文章を作ることもできます。しかし、添削を通じて新しい表現を知ると、これまで気にしていなかった言葉の違いにも目が向くようになります。
今回も、日記に書いた一文から、新しい単語とその使い方を学ぶことができました。
これからも日記を書きながら、気になった言葉を一つずつ調べて、自然な韓国語の表現を増やしていきたいと思います。
まとめ
今回は、韓国語の日記の添削をきっかけに気になった、위・속・배の意味と使い方の違いを整理しました。
위 は、体の器官としての「胃」を指す言葉で、위가 아프다(胃が痛い)のように使います。
속 は、「中」「内側」という意味を持ち、속이 안 좋다(胃の調子が悪い・気分が悪い)のように、体の内部の不快感を表すときにも使われます。
一方、배 は「おなか」を意味し、배가 아프다(おなかが痛い)のように、腹痛などを表すときに使います。
ただし、三つの単語は日本語の「胃」「おなか」という訳だけでは、完全に使い分けられるわけではありません。
それぞれの基本的な意味を理解したうえで、どのような言葉と組み合わせて使うのかを覚えることが大切だと分かりました。

