はじめに
韓国語の勉強を続けていると、日本語では自然に言えることが、そのまま韓国語では言えない場面に出会うことがあります。
私にとって、その一つが 부터 でした。
ある日、韓国語で日記を書いていたとき、
「今日は午後から病院へ行きました」
と書きたくなりました。
日本語ではごく普通の言い方なので、私は何も迷わず、
오후부터 병원에 갔어요.
(午後から病院へ行きました)
と書きました。
ところが、添削では、
오후에 병원에 갔어요.
(午後に病院へ行きました)
の方が自然だと教えていただきました。
私は最初、
「えっ? 『午後から』なのに 부터 を使わないの?」
と驚きました。
それまでの私は、부터 は「〜から」という意味なので、日本語の「から」と同じように使えると思っていたからです。
この記事では、日記の添削をきっかけに、부터 と 에 の使い方の違いに気づいた経験について書いてみたいと思います。
「午後から」はそのまま「부터」だと思っていた
韓国語を勉強し始めた頃の私は、부터 は「〜から」という意味の助詞だと覚えていました。
例えば、
- 오늘부터
(今日から) - 지금부터
(今から)
という表現です。
どちらも日本語の「〜から」と同じように訳せるので、私は特に疑問を持っていませんでした。
辞書にも 부터 は「〜から」と書かれています。
そのため、日本語で「〜から」と言いたいときには、韓国語でも 부터 を使えばよいと思っていたのです。
今回の日記でも、私が注目したのは「午後から」という部分でした。
「午後」は 오후、「から」は 부터。
そう考えて、自然に 오후부터 という表現を選びました。
当時の私には、日本語の「から」が、韓国語ではいつも 부터 になるとは限らないという発想がなかったのです。
日記を書いて初めて「あれ?」と思った
日記を添削していただいたとき、私は 부터 ではなく 에 の方が自然だと教えていただきました。
でも、最初はその理由がよく分かりませんでした。
「日本語では『午後から病院へ行った』と言うのに、どうして 부터 ではないんだろう?」
と不思議に思ったのです。
それまでの私は、부터 と 에 を、まったく別の意味を持つ助詞として覚えていました。
- 부터:〜から
- 에:〜に
そのため、「午後から」と書きたいのに「午後に」と表現することが、なかなか結びつきませんでした。
でも、添削していただいた文を改めて見ているうちに、一つ気づいたことがありました。
私が日記で伝えたかったのは、午後を何かの始まりとして示すことではなく、病院へ行ったのが午後だったということです。
日本語の「午後から」という言葉に引っ張られて、何を伝えたいのかを考えていなかったのかもしれません。
そこで私は、부터 と 에 はどのように使い分けるのだろう、と気になり始めました。
「부터」と「에」は何が違うのだろう?
「どうして 오후부터 ではなく 오후에 の方が自然なんだろう?」
そう疑問に思った私は、부터 と 에 の使い方を調べてみました。
そこで分かったのは、どちらも時間に関係する表現ですが、伝える内容に違いがあるということでした。
부터 は何かが始まる時点を表す
부터 は、動作や出来事が始まる時点を表すときに使います。
例えば、
오늘부터 시작해요.
(今日から始めます)
지금부터 공부할게요.
(今から勉強します)
という文です。
どちらも「今日」「今」を、何かが始まる時点として伝えています。
また、
오후부터 계속 병원에 있었어요.
(午後からずっと病院にいました)
という文では、午後を起点に、病院にいる状態が続いていたことを表しています。
ただし、부터 自体に「ずっと続く」という意味があるわけではありません。 この例文では、계속(ずっと・引き続き) があることで、状態が続いていたことがはっきり分かります。
에 は出来事が起きた時間を表す
一方、에 は、動作や出来事が起きた時間を示すときに使います。
例えば、
오후에 병원에 갔어요.
(午後に病院へ行きました)
세 시에 친구를 만났어요.
(3時に友達に会いました)
という文です。
どちらも、出来事が「いつ起きたのか」を伝えています。
私が日記で書きたかったのも、「午後を何かの始まりとして伝えること」ではなく、「病院へ行った時間が午後だった」ということでした。
だから、この場面では 오후에 병원에 갔어요. の方が自然だったのです。
もちろん、오후부터 という表現そのものが間違いなのではありません。
何かが午後から始まることを伝えたい場合には、自然に使えます。
例えば、病院に関する出来事でも、次のように表現が変わります。
오후에 진료를 받았어요.
(午後に診察を受けました)
오후부터 진료가 시작됐어요.
(午後から診察が始まりました)
最初の文は、診察を受けた時間が午後だったことを伝えています。一方、次の文は、診察が始まった時点が午後だったことを表しています。
どちらも日本語では「午後」という時間を使っていますが、何を伝えたいかによって助詞が変わるのです。
大切なのは、日本語で「午後から」と言っているかどうかではなく、午後を開始時点として伝えたいのか、それとも出来事が起きた時間として伝えたいのかという違いだったのです。
「午後から」と「午後に」は伝えたいことが違った
부터 と 에 の違いを知ってから、私は改めて自分の日記を振り返ってみました。
私が書きたかったのは、
「今日は午後から病院へ行きました」
という、ごく普通の出来事でした。
でも、韓国語にしようとしたとき、私は「午後から」という日本語の言葉だけに注目していました。
日本語を一つずつ韓国語に置き換えれば、同じ意味になると思っていたのです。
ところが、今回の日記で伝えたかったのは、病院へ行ったのが午後だったということでした。
そう考えると、오후에 병원에 갔어요. という添削にも納得できました。
もちろん、日本語で「午後から」と言う場面が、いつも韓国語で 오후에 になるわけではありません。
何を伝えたいかによって、오후부터 が自然になる場合もあります。
今回の経験で私が気づいたのは、単語の意味を覚えるだけでなく、その文章で何を伝えたいのかを考えることも大切だということでした。
これから日記を書くときも、日本語を一語ずつ置き換えるだけでなく、韓国語ではどのように表現するのが自然なのか、少しずつ考えていきたいと思います。
まとめ
韓国語を勉強していた私は、부터 は「〜から」という意味なので、日本語の「から」と同じように使えると思っていました。
そのため、日記に「今日は午後から病院へ行きました」と書きたかったときも、迷わず 오후부터 を選びました。
ところが、添削で 오후에 병원에 갔어요. の方が自然だと教えていただき、初めて使い方の違いを意識しました。
今回の経験から分かったのは、부터 は何かが始まる時点を、에 は出来事が起きた時間を表すときに使うということです。
日本語では同じように「午後から」と言っていても、韓国語では何を伝えたいかによって表現が変わります。
これからも日記を書きながら、単語を一つずつ置き換えるだけでなく、自分が伝えたいことに合った韓国語の表現を少しずつ覚えていきたいと思います。

